混雑するJR東京駅の東海道新幹線改札口。沿線火災の影響で列車の遅れが相次いだ=28日午前
年末年始に故郷や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが28日、ピークを迎えた。今年は曜日配列の影響で最大9連休を取る人も多く、朝から主要駅や空港は混雑した。連休初日の出鼻をくじいたのが、東海道・山陽新幹線だ。岡山県で起きた沿線の火災の影響でダイヤが大幅に乱れ、東京駅では、新幹線ホームに入りきれない人があふれる混乱に見舞われた。
JR西日本によると、28日朝、岡山県備前市の工場で起きた火災の影響で、山陽新幹線の上下線で運転を一時見合わせた。
この影響で、東海道新幹線の区間も含めて最大1時間半の遅れも発生。JR東海と西日本は今回の年末年始期間、混雑対策のため「のぞみ」を全車指定席にするなどの対応を取っていたが、28日午前は東京駅で折り返す新幹線が同駅の手前で数珠つなぎとなる混乱も生じ、ホームに上がることのできない人が新幹線改札口の外まであふれた。
X(旧ツイッター)には、「人があふれすぎて全く動かない」「出鼻をくじかれた」などのコメントが続々と寄せられた。
東海道新幹線は同日午後1時時点でも、最大20分程度の遅れが生じている。