公開日:2025/01/06 14:35 更新日:2025/01/06 14:35
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「女郎たちの裸の死体のシーン、確かにインパクトはあったんですけど……」(元テレビ誌編集長)なんて声も。5日に始まった横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の話だ。 劇中で、着物をはぎ取られた吉原の女郎たちの死体が写し出されるのだが、うつ伏せとはいえ全裸で、引きの画角ではお尻まで写っていた。その死体役を演じたのがセクシー女優だったということでも話題になっている。
「ほんの数秒間でしたが、華やかな吉原にも光と影があるということが伝わるシーンで、皆さまのNHKもなかなか思い切ったなと感心しました。加えて蔦重(横浜)の幼なじみの女郎役・小芝風花さんの妖艶さも光っていましたが、問題は視聴者がどう受け取るかですね。女郎の悲惨さがかなり生々しかったので、せっかく前作の『光る君へ』で掴んだ女性ファンの気持ちが離れていかなければいいのですが……」(前出の元テレビ誌編集長)
ちなみに「べらぼう」の初回の平均視聴率は世帯12.6%、個人7.3%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、吉高由里子(36)主演「光る君へ」の12.7%、7.5%には及ばなかった。
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ネットの反応も賛否両論で、《お堅いことで有名なNHKが今回、「リアリティーを追求するためなら尻まではOK」と判断したのは評価されていいと思う》という好意的な意見がある一方で、《なんだか複雑》《あんまり気持ちのいい感想は持てなかった》《子供には見せたくない描写や言葉遣いが多すぎましたね》《色々ともやもやします》などと“引き気味”のコメントも少なくない。
ドラマ制作会社プロデューサーは「攻めの姿勢には拍手を送りたいと思いますけど、ちょっと攻めすぎた感じもしますね」と、こう続ける。
「『光る君へ』もそうでしたが、最近の大河はオールドファンより若者、女性の個人視聴率を狙った演出が目立ちます。リアリティーを追求したのも新たな視聴者を獲得するためでしょうが、そうは言っても大河はBSで夕方6時から、地上波で夜8時からと、家族で見るという視聴者も大勢いるわけです。《子供に見せたくない》というのも分かりますし、そもそも吉原の遊郭は女性を“奴隷”として扱っていた場所で、そのシーンが出てくるだけで生理的に無理、嫌悪感を抱くという女性も少なくありません。いかに横浜流星さんファンでも、初回で離脱するという女性もいるかもしれませんね」
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横浜の“蔦重”の熱演ぶりは《カッコイイ》《素晴らしい》などと評価が高まっているが、レビューサービスFilmarksでの「べらぼう」の評価は5点満点で3.7(6日昼現在)。今のところ「光る君へ」の4.2を下回っている。昭和の時代からずっと《家族で見ていて気まずい雰囲気になる》シーンは避けてほしいというニーズもある。
NHKの“攻めの姿勢”は吉と出るか、それとも……2回目以降に注目だ。
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横浜流星の蔦重役にかける思いを日刊ゲンダイ本紙がインタビュー! 関連記事【併せて読む】横浜流星「プライベートでも全てが芝居に生きると思って生活」NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』主人公に抜擢…ぜひご覧ください。