全国高校ラグビー大会は、5日、大阪の花園ラグビー場で準決勝2試合が行われ、連覇を目指す神奈川の桐蔭学園と3大会ぶりの優勝を目指す大阪の東海大大阪仰星高校が決勝に進みました。
第1試合は、攻撃力が持ち味の桐蔭学園と堅い守りが特徴の国学院栃木高校が対戦しました。追う展開となった桐蔭学園は後半7分、ゴールラインまでおよそ10メートルのラックからスクラムハーフの後藤快斗選手がみずから持ち出してトライを奪い、コンバージョンキックも決まって15対14と逆転しました。21分にはフルバックの古賀龍人選手がトライをして、桐蔭学園が25対14で勝ち、決勝に進みました。一方、国学院栃木は前半終了間際にトライを決めるなどして逆転し、一時はリードしましたが、後半を0点に抑えられ及びませんでした。
桐蔭学園のキャプテン、申驥世選手は「ボールをつなぐことなど基礎的なことを大事にして、チャンスが来るまで耐えられたことが勝因です。決勝でも基礎を大事に、チャンスがこちらに傾いてきたときに得点を奪うラグビーをしたいです」と話していました。
第2試合は、東海大大阪仰星と常翔学園の大阪勢どうしの対戦となりました。東海大大阪仰星は前半22分、同点の場面でラインアウトのあとのモールからフッカーの濱田素良選手がトライを決め、10対5と勝ち越して前半を終えました。後半4分には、チームに2人いるキャプテンの1人の吉田琉生選手がトライを奪うなど、リードを保ち続け、最後は29対26で逃げ切って決勝進出を決めました。常翔学園は後半に3つのトライを奪うなど追い上げましたが届かず、12大会ぶりの決勝進出はなりませんでした。
東海大大阪仰星の共同キャプテン、吉田琉生選手は「大阪対決ということで、絶対に負けてはいけないと気合いを入れて臨みました。後半の自分のトライもチーム全員でつかんだものだと思っています。決勝の相手の桐蔭学園は規律を守る反則やミスの少ないチームだと思います。規律をしっかり守って優勝を目指したいです」と話していました。
7日の決勝は、2大会連続5回目の優勝を目指す桐蔭学園と、3大会ぶり7回目の優勝を目指す東海大大阪仰星が対戦します。